About
インターネットの主役は、
人間である。
「人のために開かれたネットワーク」という前提は、もう自明ではありません。2025年、Webを流れるトラフィックの半分以上は自動化されたプログラムになり、人間は少数派になりました。生成AIは文章を書き、声を真似、顔を作り、エージェントとして誰かの代わりに振る舞います。
それでも、人間同士でなければ意味を持たない場面は減りません。送金の相手、採用の応募者、行政の申請者、投票する人、意見を交わす相手。Proof of Humanは、その「相手が人間であること」を確かめる技術と、確かめられなかったことで起きた損失を、一次情報から記録するメディアです。
数字で見る、現在地
AIとボットは、どこまで日常に入り込んだのか。直近のレポートから4つの数字を引きました。
+1,700%
AIエージェントからのリクエストの増加率
Cloudflare網における直近1年間の伸び。ボットではなく「誰かの代わりに動くソフトウェア」が急増している。
Cloudflare Blog「The Internet has a second audience」+180%
「巧妙化した詐欺」の増加率
2025年、件数は減っても1件あたりの手口が高度化。AI生成の身分証やディープフェイクが前提を崩している。
Sumsub「Identity Fraud Report 2025-2026」数値はすべて各レポートの公表値です。調査対象や集計方法は発行元によって異なります。
何が起きているのか
量の逆転が起きた
2025年、Webを流れるトラフィックの半分以上が自動化されたアクセスになりました。サイトにとっての「訪問者」は、必ずしも人間ではありません。広告の視聴も、閲覧数も、問い合わせも、人間の行動だという前提では読めなくなっています。
なりすましのコストが下がった
声、顔、文章、履歴書。かつて本人確認の土台だったものが、生成AIによって安く複製できるようになりました。件数よりも手口の巧妙さへ重心が移り、1件あたりの被害が大きくなっています。
人間しか通れない場面は減らない
送金、採用、行政の申請、投票、医療、そして議論。相手が人間でなければ意味を成さない場面は、むしろ増えています。そこでの確認を誰が担うのかが、社会のコストとして表面化しはじめました。
私たちが目指すもの
インターネットの向こう側が人間であると、安心して感じられる世界をつくる。
そのために私たちがするのは、判断の材料を届けることです。確認の技術がどこまで進んだのか、どんな設計が失敗したのか、どの場面で被害が出たのか。毎日書き続けることで、「この相手は人間か」と立ち止まる瞬間に、根拠のある答えを用意しておきたいと考えています。
確認の技術を追う
World ID、パスキー、生体認証、C2PA、ゼロ知識証明。標準と実装がどこまで進んだのかを、発表ベースで追い続けます。
確かめられなかった被害を記録する
なりすまし、音声詐欺、ボットによる制度悪用。数字と出典を添えて、起きたことを残します。
人間だけが通れる設計を見る
人間確認を前提にしたプロダクトが、実際の現場でどう使われ、どこで詰まっているのかを観察します。
編集方針
メディアで見つけ、一次情報で確かめる
テックメディアや通信社、SNSで話題になっていることを手がかりに題材を選び、数値・固有名詞・因果関係は論文や公式リリース、標準仕様などの一次情報で確認します。メディアの記述は引用の範囲にとどめ、媒体名とリンクを明記します。
自動生成し、人間が直す
記事は毎朝の自動処理で草稿が作られ、そのまま公開されます。編集部が内容を確認して修正した記事には「人間による編集済み」の表示が付きます。
数字と固有名詞に厳しくある
被害額や導入社数は、情報源に書かれているものだけを使います。確認できない点は「不明」と明記し、推測は推測として書きます。